宿泊

stay report

浪板の海の素晴らしい眺望を堪能できる民宿〜タカマス民宿〜

みなさん、こんにちは!カタヤマです。

12月入ってすぐは思ったより寒くないなと油断していたら、先週あたりから一気に一段と寒くなり、大槌では積もるほどではありませんが、雪がちらつく日もたまにあります。

私・カタヤマは、2021年春から大槌町にIターン移住しました。現在、ブログやSNSを通して、外から来た人の視点で新鮮に感じたことなど、地域の魅力を紹介する業務を担当しています!

この「民宿レポ」では、お宿の雰囲気や魅力、民宿ではどのように過ごすことができるのか、実際に宿泊体験をして、紹介していきます!今回は第3弾です!

大槌町内の各宿の基本情報についてはこちらからご覧いただけます↓

https://otsuchi-ta.com/stay

「タカマス民宿」のおすすめポイント

浪板地区に位置する「タカマス民宿」。

まず、おすすめポイントを3つにまとめました↓

1、贅沢な素晴らしい眺望
浪板の海や砂浜を見渡すことができ、民宿のすぐ裏に三陸鉄道が走ります。
天気の良い日は、海景色を堪能できる外のテラス席があります。

2、海と山の幸を活かした、季節やバランスを考えたお食事
女将さんは栄養士資格をもち、栄養バランスが考えられたお食事が提供されます。宿泊客は、常連のお客さんが多いとの事。平日限定で、ランチも営業されています。(記事の最後にご紹介します!)

3、優しい雰囲気のスタッフさんがお出迎え
平日はお昼にランチ営業されたり、団体のお客様の受け入れ対応できるよう、女将さん以外にもスタッフの方が数名いらっしゃいます。皆さん優しい笑顔で対応してくださいます。

タカマス民宿に宿泊してみた!

さて、いよいよここからが本題です!
実際に筆者が民宿で体験した流れでご紹介していきます。

<1日目>

▶︎16:00頃 チェックイン。

チェックイン後、日が暮れる前に散歩に出かけたいところでしたが、残念ながら宿泊した日は大雨の日と重なってしまいました。。

今回は断念して、お部屋でゆっくり過ごします。
「旅行」と考えると、そういう日もあるかと、ありのままをお伝えしていきます。
(※後日立ち寄った、徒歩圏内のスポットを後半でご紹介します!)

民宿の前にある駐車場は広く、大きい車や団体さんでも安心です。
駐車場からすぐのガラス扉が入口です。たしか手前の扉は手動で奥の扉が自動ドアです。昔ながらのレトロな雰囲気を醸し出しています。

ここで靴を脱いでスリッパに履き替えます。
(初めて来た時はどのタイミングで脱ぐのかわからず戸惑った覚えがあります)

中に入ると、正面には10段以上の階段が…!
足の悪い方向けに、右側の階段の方が段差が多少緩やかになっているそうです。

手すりもあるので、焦らず怪我のないように気を付けましょう…!

昇り終えると海の景色は、地上から見えていた時よりもまた一段高くなり、朝食で朝陽を見るのが楽しみになります。(ガラスの右手の方に食堂があります)

最後に小上り。段差が多いので油断しないようにしましょう。

スタッフさんに「いらっしゃ~い!」とお出迎えいただき、このままお部屋に案内くださいました。
(案内されるお部屋によりますが、私はここからさらに階段を昇りました。外観より広く感じる作りで、足腰も鍛えられますね!)

海景色が見えるお部屋でした。案内してくださったスタッフさんがお部屋の電気や暖房も入れてくださり、丁寧な対応で嬉しかったです。

お部屋にはテレビ、空気清浄機もあります。

後から写真をみて気づきましたが、禁煙マークがありました。
喫煙室が別に設けられています。宿泊した部屋の近くにありましたが、特に臭いは気になりませんでした。

お布団はお部屋に畳んで置いてありました。
厚みのありそうな柔らかいお布団です…!(嬉しい)

緑色の袋に入っているのは、薄手のフェイスタオルです。
「タカマス民宿」と宿名が入ったもので、袋に入っていたので(たぶん)新品です…!

浴衣やスリッパ、一つひとつに宿名が入っていることにも驚きました。
こだわりを感じますね。

▶17:30 お風呂

「ご飯前にお風呂どうぞ~」とのことだったので、先に入ることにしました。

(これまで泊まったお宿さんでも同じ声掛けがありました!民宿ではご飯前にお風呂が一般的なのかも?…震災直後、復興工事に携わる方たちが長期滞在されていた民宿が多かったそうで、さっぱり汗を流して食卓に付く、唯一の癒しの時間だったのでは?と思います。)

お風呂場は、普段は扉を開けているそうです。

扉が閉まっていれば「誰か入ってるんだな」とわかるので、空いたタイミングを見計らって入るようにと女将さんから聞きました。

女湯と男湯では作りが違うようです。
ここでは、女湯の紹介です。

脱衣所に入ると、一般家庭に近い作りのお風呂でした。

雨で一日寒く、早くあったまりたくて、すぐにお風呂場に向かってしまい…
何を使って良いかなど聞きそびれたことに気づきました…(笑)。

部屋にあったタオルを持参し、確かドライヤーはお部屋にはなかったので、脱衣所にあったものを使わせていただきました。
(他にもいろいろ置いてありましたが、他のお客さんの持ち物もあったのかもしれません)

女湯の浴室はこんな感じです。お花柄のお風呂のイスがかわいい…!

シャンプー類は一通り揃ってました。
全てピンクで、女子はちょっとテンション上がるポイントかもしれません(笑)。

脱衣所の手前には洗面所があります。
他の場所にもあるかもしれませんが、お部屋から一番近い流しがこちらだったので、食後の歯磨きもここでしました。
鏡は写真に写ってませんが、隣の壁にありました。

ちなみに、こちらが男湯です。(以前に取材で来た時に案内いただいた時に撮影しました。)
女湯がある場所とは別の場所にあり、男湯の方が湯船が大きいようです。

こちらも以前に取材でお部屋案内された際に撮影しましたが、館内の一角にひっそりマッサージチェアがあります!宿泊の際は、ぜひ探してみてくださいね。
(使いたい方は女将さん又はスタッフの方に声をかけてみてはどうでしょう?)

▶19:00 夕食

さて、夕食の時間です。

夕食のお写真↑(※11月中旬ごろに宿泊しています)

三陸の海の幸を感じられるメニューですね。
地元のお魚を出すことにこだわって用意されているとのことでした。

その季節の旬に併せた内容でメニューは変わると思いますが、キノコたっぷりの茶碗蒸しは香りがよかったです。

(前回の記事でも、ご紹介してましたが、カタヤマはどうやら茶碗蒸し好きのようです)

魚だけでなく、お肉料理もありました。お野菜も摂れて、ぽかぽかに身体が温まりました。

ホタテも出すことが多いそうで、自慢の特性味噌だれを添えて出しているそうです。
(残念ながら、今回はタイミング合わず…食べてみたかった…!)

平日のど真ん中でしたが、他のお客さんもおり、私以外は長期滞在の方だったようです。
テーブルは4つあり、コロナ対策的にもそれぞれ同じ方向を向いて、別々のテーブルで食べました。

▶21:00 お部屋でまったり

ご飯を食べ終えたあとは、多少お部屋でお仕事をして、日記を書いたりして、静かなひと時を過ごしました。

お部屋は、1人では十分すぎる広さ!大部屋もあるようなので、複数人で泊まってお部屋でわいわい過ごすのも楽しそうです。
私の部屋は隣接しているお部屋がなかったからかもしれませんが、特に周りの音などは気になりませんでした。

そして、あれ?
そういえば鍵をもらっていなかったことに気づきました…!(今更ですが)

お部屋は中からは鍵をかけることができました。女将さんに聞いたら「外から閉められる鍵はあるから、必要だったら渡します~」とのことでした。

貴重品だけ持ち歩けば良いかと思い、私はもらいませんでした。鍵が欲しい方、他にも何か困りごとなどあれば女将さんにぜひ聞いてみてください!

▶22:00 就寝

細かいことですが、部屋の照明に、カタヤマが嬉しかったポイントが…!
なんと、リモコンで好みの明るさに調節できるタイプのものでした。

カタヤマは寝る前にだんだん暗くして、寝るときは常夜灯で寝る派なので、気分で調節できるのは嬉しいです。

外は相変わらず、大雨です。
翌日はきっと晴れるだろうと信じて、早めに寝ることにしました。

▶6:00 起床

海は近いですが、音で目覚めてしまうようなこともありませんでした。自然と6時頃に目が覚めました。
(朝陽を見逃すまいと必死だったので、早起きできたかもしれません)しかし、このタイミングでは残念ながらまだ厚い雲が空を覆っていました。。

(天気がいい方ではありませんが)宿泊したお部屋からの景色です。海と山のコラボショット

こちらに住み始めて半年以上経ちましたが、やはり私にはこの光景は新鮮に感じます。
リアス式海岸ならではの景色ですね。三陸沿岸は場所や角度によって山や海の見え方はもちろん変わります。

タカマス民宿さんでは階段をたくさん昇った分、高い位置に部屋があり、この景色を味わえます。

窓から離れて海側をみるとこんな感じです。その日の天候状況(風の強さや太陽の日差しなど)によって海の景色は変わります。
地元の方にとっては当たり前のことかもしれませんが、身近に海のない地域で生まれ育った私にとっては、移住して初めてちゃんと体感したものの一つでした。

海はこんなにも毎日いろんな表情を見せてくれて、特に晴れた日のキラキラした海は最高です。(滞在中に、晴れて欲しいなとまだ諦めていません)

↓こちらが晴れた日の浪板海岸の景色です。

今回は水筒を持参したので買いにいきませんでしたが、入口横に自販機があります。

お部屋に持ち込みたいときはここで買うこともできます!
既に紹介している「民宿サトウ」「さんずろ家」同様、コンビニは歩いて行ける距離に無いのでありがたい…

朝食前に周辺を軽く散歩しましたが、まだ地面は昨日の雨で水たまりが残っていました。
紅葉のピークは10月末頃のようです。だんだん山の色合いが落ち着いてきていました。

奥の方に、見えるのが三陸鉄道列車(略:三鉄)です!
時間帯に寄って、列車が1両だったり2両だったりします。

列車好きの方は、前もって時刻表を確認しておくのをおすすめします!
実はタカマス民宿さんの真後ろに線路があり、間近に三鉄の列車が見れるそうです。

残念ながら、音が聞こえた頃には通り過ぎているので、チャンスを逃してしまい、宿から目撃はできませんでした。。

▶7:00 朝食

曇り空で肌寒かったので、散歩は早めに切り上げて朝食をいただきました。

白米は自分で器に盛るスタイルです。朝ごはんにしっかり食べる派と少なめ派で分かれると思うので、ご自身の食べられる量を準備できます。

お仕事関係者の方は朝が早いようで、私が食べ始める頃には食べ終えている方が多かった印象です。

(周りのことは気にしすぎず、マイペースに食べました)

右上の方にテレビがあります。

テレビの下に、湯沸かしポットなどありました。
よく見ると、急須や茶筒がありますね。自分でお茶を入れて飲めるシステムだったのかも!

▶9:00頃 明るくなったお部屋

朝食を食べ終え、しばらくするとようやく日差しが見えてきました。

日が差し込む食堂の様子です↓

念願の青空が見えてきました。

お部屋からの景色もだいぶ明るくなりました。

外に出ると、ひらけた場所にテーブルとイスが置いてあります。
女将さんによると、以前はテラス席として、ここでもランチが食べられたとか…?

この場所は、空が大きくて気持ちよかったです。
あたたかくなって、また外でランチが食べられるようになったらまた来たいです。

▶9:30 チェックアウト

さあ、粘った甲斐があって、晴れた景色を堪能することもでき、満足です!!
他の方もすでに出勤されていったようなので、私もお仕事に向かいました。

あいにくの天気でしたが、お世話になりました!

…そして、後日改めてタカマス民宿さんから歩いていける距離のスポットに行きました!

▼立ち寄りスポット紹介/浪板海岸と浪板ヴィレッジ

タカマス民宿から「浪板ヴィレッジ」までは徒歩10分ほどです。雑貨屋さんなど立ち並んでいるスポットです。目の前に浪板海岸があります。

浪が寄せては返さない「片寄せの浜」として知られる浪板海岸には、多くのサーファーが訪れる人気スポットです。

今回は浪板ヴィレッジにある、サーフショップ「K-SURF」さんのご紹介です。

ここでは、サーファーの方向けのグッズ(サーフボードからシューズやウェア等)はもちろん、ハワイアンテイストの食器やサングラス、アクセサリーなど、海で活躍しそうなグッズが様々ありました!

クリスマスツリーが飾られていて気分があがりました

ちょっとした小物まで飾り付けにこだわりを感じられて、空間にいるだけでもほっこりしました。
冬の海はとても静かで眺めているだけ癒されます

浪板海岸は東日本大震災後の地盤沈下によって砂浜のほとんどが失われてしまったそうです。現在は、砂浜の再生工事が進められ、かつての姿を取り戻しつつあり、来年の夏は、海が復活しそうなので、ぜひ大槌へお越しください

「K-SURF」さんの商品や店舗については、公式HPよりご覧ください

http://k-surf.sakura.ne.jp/

「タカマス民宿」さんならではの特色

最後に、タカマス民宿さんは、地域の内外の人に親しまれている独自の取り組みや他の民宿とは違う特色もあるのでご紹介します。

▽女将さんの息子さんアパレルブランド「TKMS BASE」

(TKMS BASE公式HP:https://tkmsbase.thebase.in/

T-シャツやスウェットなど様々な商品を販売されています。
何度か新聞やテレビなどメディアに取り上げられていますので、ぜひチェックしてみてください♪

▽平日限定の日替わりランチ

平日はお食事処として日替わりランチを提供しており、和風な定食からパスタまで、時にはひな祭りやクリスマスなどのイベントに合わせたメニューも評判です。

以前にいただいた、シーフードパスタです。なんとコーヒー付きで800円でした。

メニューは日替わりなので、詳しくはインスタをチェックしてみてください👇
https://www.instagram.com/takamasu_minsyuku/?hl=ja

▽「手ぶらで来たんせ!釣り船体験」動画に登場する!

動画の後半に「タカマス民宿」さんが登場します!船で釣った魚をスタッフさんが捌いてお食事に提供している様子が写っています!ぜひご覧ください↓

魚を持ち込み対応できる民宿さんは他にもあります。
釣り船体験の詳細はこちらから↓

▽部屋数が多い&部屋の大きさが大きい!

他の町内の民宿と比べても部屋数が多く、最大45名収容可能と団体対応が可能なお宿です。

何と…実はステージ付きのお部屋(?)あるようです…!女将さんによると、宴会向けのお部屋とのことでした。まさに、団体向けです!来年の夏の海開きに合わせて、ご友人同士やご家族での宿泊にぴったりなのではと思いました。

部屋の広さも様々なのでご予約時に相談してみてください

気温がだいぶ下がってきて、朝晩、日が沈むとかなり肌寒くなります。
三陸沿岸地域は比較的温暖と言われ、雪が積もることは少ないですが、来られる際はしっかりと防寒対策をしてお越しください!

次回は浪板地区のお隣の吉里吉里地区にある「藤原民宿」さんを紹介します。

「タカマス民宿さん」の情報はこちらから↓