城山公園(大槌城跡)[県指定史跡]

しろやまこうえん(おおつちじょうあと)

大槌氏難攻不落の居城に想いを馳せるもよし、大槌の四季を感じながら歩くもよし。

「城山」として町民から親しまれている「大槌城跡」は、大槌氏累代の居城跡でした。建武年間(1334~)の頃、遠野横田城主阿曽沼朝綱が閉伊郡の沿岸地方治安のために、自分の次男遠野次郎を当地に派遣しました。遠野次郎は大槌氏を称し、以来最後の城主孫八郎政貞が自刃して果てる元和2年(1616)までの280年ほどの間、この地を統治しました。
平成4年9月4日、岩手県の「史跡」に指定されています。
現在は「城山公園」として整備され、園内を自由に散策する事ができ、四季折々の草花や展望台からは大槌の町や蓬莱島(愛称:ひょうたん島)が浮かぶ大槌湾を一望する事ができます。

【おすすめ散策ルート】※2021.6.30撮影
(1)史跡大槌城址の石碑→(2)展望休憩舎(高館)→(3)芝生広場(四の郭)→(4)多目的広場(三の郭)→(5)城址広場(二の郭)→(6)城址広場(主郭)→(6と7の間)回転広場(トイレ)→(7)砦跡広場(西の砦)→(8)展望広場(南の砦)→(9)駐車場とトイレ(案内板・希望の灯り)

(1) 史跡大槌城祉の石碑

大槌駅から大槌町役場へ向かうと、役場入口手前に「史跡大槌城祉」の石碑が設置されています。
これは大槌城跡がまだ町指定文化財だったころに町によって設置されたもので、大槌城跡は平成4年9月4日に県の史跡に指定されています。
石碑へ登る階段の隣には「史跡大槌代官所跡」の石碑があります。大槌町役場(前大槌小学校)の敷地は、実は大槌代官所のあった場所でもあります。

(2) 展望休憩舎(高館)

役場を通り過ぎたら散策路へ。
ひたすら階段を登りきった所にある「展望休憩舎」。
大槌城時代では「高館」のあった場所です。標高105mの展望台からは、大槌の街並みはもとより、蓬莱島(愛称:ひょうたん島)が浮かぶ大槌湾から根浜・御箱崎まで見渡せます。
大槌孫八郎もここから珊瑚島(蓬莱島)を眺めていたかも・・・
駅から往復1時間ほど、城山公園体育館の駐車場からは15~20分ほどなのでぜひ登ってみてください。

(3) 芝生広場(四の郭)

「展望休憩舎(高館)」から北北西方面へ尾根伝いに進むと「芝生広場」に到着します。ここは「四の郭(四の丸)」のあった場所です。
ここには、藤棚があり、例年では5月下旬から6月上旬にかけて藤の花が見ごろになります。北方に目を向ければ棚越しに小鯨山の頂を眺める事ができます。

(4) 多目的広場(三の郭)

「芝生広場(四の郭)」から一段登ったとところが「多目的広場」です。ここは「三の郭(三の丸)」のあった場所で、標高が125m、面積1938㎡で、三つの郭で最も広い平場です。平成5年の発掘調査では、三の郭の周辺に柵を設けたと考えらえれる溝跡が北斜面にあり、東側には堀立柱建物跡(ほったてばしらたてものあと)と考えられる12基の柱穴(ちゅうけつ)が発見されました。

(5)城址広場(二の郭)

「多目的広場(三の郭)」からもう一段登ると「城址広場(二の郭(二の丸))」が現れます。
標高135m、面積は1,884㎡あり、平成6年の発掘調査では、東側に掘立柱建物跡1棟、柱穴、柱穴、土坑、隅丸長方形土坑、南側斜面に柵列跡などの遺構が発見され、十数片の近世陶磁器、寛永通宝、角釘、鉄滓などが出土されました。
みちのく潮風トレイルの標識があり、平場からの眺めがよく開放感があります。

(6)城址広場(主郭)

「城址広場(二の郭(二の丸))」を更に登ると「城址広場(本丸跡)」です。
ここは「主郭(本丸)」、大槌氏のお城があった場所です。
いざ立つと大槌孫八郎になった気分に…
大槌城跡は、四つの郭が連なり、東側に高館、西側に西の砦を配した中世城館で、主郭(本丸)は標高140m、面積523㎡で、城跡の中心となっています。
平成7年の発掘調査では、堀跡と、柱穴が発見されました。5月には大槌城祉の石碑を囲むツツジが満開になってきれいです。

(6と7の間)回転広場(トイレ)

「城址広場(本丸跡)」を跡にし、階段を降りると車用のロータリーとその真ん中にトイレが設置してあります。
散策ルート内にはこのトイレと城山公園体育館駐車場前の2か所しかありませんので、散策途中の方はここをご利用ください。
また、大槌城跡全体図付説明板がありますので、説明を読みながら歴史に思いを馳せるのも楽しいかもしれません。
【ご注意】
12/1~3/31は冬季閉鎖になります。この期間は城山公園体育館内トイレをご使用ください。

(7)砦跡広場(西の砦)

トイレ休憩や説明板で大槌城の歴史に触れた後は、トイレ西側の階段を登り「砦跡広場」へ。
こちらは「西の砦」があった場所で、大槌城が攻められた時に、敵の動きを見張っていたところです。
360℃の方角や地理情報がわかる石の天板が設置されています。
天板を見ながら大槌を見渡してみてください。

(8)展望広場(南の砦)

「砦跡広場(西の砦)」からは南に向かって標高差40mほど一気に下っていきます。
ただ、下りながらも眼下に大槌の街並みと大槌湾が見えるので、気持ちの良い下りです。
そして、下りの先に見えてくるのが「展望広場」です。
こちらは「西の砦」に対して「南の砦」と呼ばれ、標高102mで「展望休憩舎(高館)」とほぼ同じ高さなので、眺めもよく、四阿越しでカメラを向ければ“映える写真”が撮れそうです。

(9)駐車場とトイレ(案内板・希望の灯り)

「展望広場(南の砦)」からは、舗装道路を下って城山公園体育館駐車場へ向かいます。
こちらにはトイレと案内板があります。車で訪れて散策する場合は、こちらからスタートになります。
駅から組はここが散策終点で駅へ。
そして、こちらには東日本大震災の復興を願い、神戸から分灯された「3・11希望の灯り」、駐車場横には、震災の身元不明者の納骨堂があります。
【ご注意】
12/1~3/31は冬季閉鎖になります。城山公園体育館内トイレをご使用ください。

★大槌に来たならこの眺望は味わいたい!!

14.5mの防波堤。町の中からは大槌湾も蓬莱島(愛称:ひょうたん島)も直接見えなくなってしまいましたが、それなら、もっと上から眺めればいい!
大槌城跡の城山公園には、大槌を一望できる展望台がいくつもあり、中でも展望休憩舎(高館)は駅から徒歩往復1時間圏内、車なら城山公園駐車場から徒歩15~20分。運が良ければ三鉄列車が模型のように走る姿を見ることが出来るかも・・・

所在地 岩手県上閉伊郡大槌町
アクセス 大槌駅から徒歩15分(城山公園駐車場まで)、 釜石山田道路(R45)大槌ICから車で5分
駐車場 10数台可能(城山公園体育館駐車場)
お問い合わせ 0193-42-5121 (大槌町観光交流協会)
管理者 0193-42-8722 (大槌町役場地域整備課)
ご注意 回転広場トイレ、城山公園体育館前駐車場トイレは冬季閉鎖あり(12月1日から3月31日まで)。 この期間で必要な場合は城山公園体育館内のトイレを使用してください(使用前に必ず施設職員に声をお掛けください)。
情報更新日 2021.9.13 ※掲載内容は、状況によって更新されます。