インバウンド

for inbound

台湾からのツアーを受け入れました②

4月に受け入れをした「台湾からのツアーを受け入れました①」からのつづきです。

行程は、仙台から入って、仙台〜平泉・一関(中尊寺・毛越寺・厳美渓等観光ともち・そば・居酒屋)〜平泉〜盛岡(桜、わんこそば、盛岡八幡宮)〜大槌〜陸前高田〜松島〜きつね村〜仙台というコースです。

2日間とっていただいた大槌町のコースは、
1日目
①ランチ:大槌の奥座敷にある「割烹岩戸」で大槌鹿とサーモンメインのランチ
②午後:MOMIJIで大槌ジビエ体験(本物のハンターたちと一緒に、大槌でのジビエの取り組みのお話、鹿の解体体験、鹿革のキーホルダーづくり体験)
③「三陸花ホテルはまぎく」泊(カニや鮑を中心とした三陸海鮮料理の夕食)
④夜:大槌の夜の動物探検 「ナイトサファリ」

2日目
①午前:大槌サーモン体験(サーモン青空講座、サーモンの釣り体験、サーモンの捌き方教室)
②お昼:大槌のかあさん・幸子さんと郷土料理ランチ(地元かあさんとの交流、すっぷく)
③午後:三陸鉄道貸切日本酒列車 大槌駅〜宮古駅

さて、2日目です。
朝、三陸花ホテルはまぎくをチェックアウトし、桃畑養魚場へ。
全員のチェックアウト待ちの間に、ロビーの虎舞の頭で遊ぶ参加者さんたち。
台湾の方々は、ほんとに陽気です。

桃畑養魚場では、大槌の特産品であるサーモン(桃畑学園サーモン)に関わる体験です。
*サーモン青空講座
*サーモン釣り体験
*サーモン捌き体験(デモ)
を実施しました。
受け入れは、「おおつちのあそび」&「復光社」(養魚場運営会社)です。

青空講座では、日本人の私たちもそうですが、台湾の方々も鮭とサーモンの違いを初めて知ったり、
どうして、かつては鮭の町だった大槌でサーモンの養殖をはじめたのか?
なぜ建設会社がサーモンの養殖を始めたのか?
などの話を、みな真剣に聞いてくれました。
ツアーに日本語ペラペラの添乗員さんがいましたが、1日目のジビエ体験とともに、大槌町の東京大学大気海洋研究所に在籍している中国人留学生・コウさんに通訳をお願いしました。
コウさんは、大槌町のジビエ、サーモンの取り組みも専門的な内容も熟知しているので、より台湾のみなさまに伝わるお話ができたと思います。
コウさん、ありがとう!!!!

サーモンの釣り体験で盛り上がったあと、サーモンの捌き方を「おおつちのあそび」のきよちゃんがデモンストレーション。

きよちゃんのプロ並みの盛り付けまで見てもらったあとは、ちょこっと試食もしていただきました。

つづいてのランチは、昔ながらの郷土料理も食べたい、地元の方と交流したいというご要望があり、
大槌のかあさん代表として八幡幸子さんにお願いしました。
当初「ファミリーショップやはた」さんの食堂で実施することを想定していましたが、ツアーの人数が増えたので、場所は安渡公民館をお借りしました。

幸子さんは、「ファミリーショップやはた」という地域密着型コンビニ的なお店のオーナーで、
震災時にはボランティアの拠点となり、多くのボランティアさんを受け入れていました。
いまでもボランティアに来ていた方が、幸子さんを訪ねて大槌町を訪れてきてくれます。
そのひとり、シンガポールからボランティアに来ていた方(すみません、お名前忘れてしまいました)が、この日たまたま遊びにきていて、幸子さんのお話を通訳してくれました。

なんども幸子さんのところに来ていることもあり、幸子さんの震災の話、台湾の人たちへの感謝の気持ちが十分伝わったようで、みんなで涙うるうるのシーンも。
このツアーのなかで、一番心に残った時間だったと言ってくれた参加者さんもいました。

お昼のメインは、「すっぷく」という大槌の郷土料理と、漬物と、おから団子。
素朴な甘さのおから団子を気に入った方がたくさんいて、
食べきれなかった分、全部持ち帰えられました。ありがとうございます。

大槌町のインバウンド

I LOVE おーつちーの掛け声で、集合写真を撮り、幸子さんとお別れしました。

次は大槌町観光交流協会でコーディネートする最後のコンテンツ「三陸鉄道で日本酒列車」です。
まだ具体的な日程が決まってなかったときの予定では、「浜千鳥」(釜石)の酒蔵見学が候補に上がっていたのですが、この時期は酒造りが始まってないためどうしようかと思っていたときに、エージェントの方が、以前開催された三陸鉄道のイベント「日本酒列車」のチラシを見つけ、「これがいいです」と(笑)。

エージェントさんの要望に全力で答えるのが、大槌町観光交流協会です!
てなわけで、三陸鉄道さんにも室内装飾などを協力していただき、貸切での日本酒列車が実現しました。

日本酒は、大槌町のお米と湧水でつくった「源水」(浜千鳥)をはじめとする岩手のお酒を5種用意しました。

おつまみは、チャリカフェさんのおつまみプチ弁当。
お弁当の上の手書きのメニューに、みんな大感激していました。
さすが、チャリカフェさんです。

宮古駅までの約1時間、用意したお酒は全部飲み干し、カラオケもして、大盛り上がり。
大成功でした。

宮古駅でみなさんとお別れ。
あっという間の2日間、私たちも本当に楽しかったです。
また来てくださいね。

今回の受け入れで大活躍だった「おおつちのあそび」の大場くん、けんちゃん、きよちゃん、
素晴らしいガイドとアテンド、ありがとうございます。
また、協力してくれた地域の方々が快くおもてなしをしてくれるからこそ、大槌町観光交流協会もコーディネートができます。
これからもよろしくお願いします。

大槌ではインバウンドに関しては、「オーバーツーリズム」って何?という状況でまだまだですが、
もっともっと大槌の魅力を伝えて多くの海外の方に来ていただきたいと思っています。