体験プログラム

experience program

「おおつち里海ダイビング」1回目無事終了!

こんにちは。
9月4日(日)、大槌町で初めてダイビングのプログラムを実施しました。
その名も「おおつち里海ダイビング」。

大槌町では、ウニやアワビが海藻を食べ尽くして海の中を砂漠化させてしまう磯焼けが進んでいました。
そこで「藻場再生協議会」を立ち上げて、ボランティアダイバーたちがウニの駆除、昆布やワカメを育て、豊かな海づくり、そしてダイバーの育成をしてきました。
その努力のかいがあり、手をかけた場所から徐々に「海の森」が復活してきました。
「海の森」の復活は、身のつまったウニが増えたり、魚たちの居心地のよい住処になるだけでなく、温暖化対策にも貢献します。

そんな取り組みをもっといろんな人に知ってもらったり、「町の活性化」「観光交流」につなげていきたいという、関係者の想いが実現しました。
大槌町はダイバーは増えつつありますが、インストラクターもいないし、ダイビング拠点もありません。
けれども、大槌の藻場再生協議会で藻場再生事業を指導してくださっている「みちのくダイビング・リアス」さんに、ダイビング受け入れに関わる部分を担っていただき、なんとかかんとか、「プログラム化」できました。

今回の参加者は、初心者4名、ライセンス保持者4名の計8名。
近隣の市町村3名、あとは内陸や宮城からのお客様でした。
ダイビングの拠点としたのは、船着場もありビーチ(小久保海岸)もある吉里吉里フィッシャリーナ。

テントを張って、簡易更衣室にしました!

インストラクター・くまさんの判断のもと、初心者は小久保海岸から、ライセンスを持っている方々はボートで海へ。

初心者は、まずは講習を受けてから。ちょっと緊張気味?
いえ〜〜い、行ってきます!
行ってらっしゃい!

最初はなかなか沈めなくて苦労したようですが(ウェットが新品だったこともあるようです)、なんとか無事に1回目を終えたようです。
感想を聞いてみたら、まだ浜のそばを潜っただけだからよくわからなかった〜〜〜!と(笑)。

人生初のダイビングを終えて

かたや、経験者組は、船に乗って野島のほうへ。

行ってらっしゃ〜〜〜い!

海の中の撮影は、藻場再生協議会の芳賀くんです。

この日は曇りでしたが、海の透明度は悪くなく、海の森が復活した様子のほか、魚もたくさん見られたとのこと。
よかった〜〜〜。

お昼は、近くのタカマス民宿さんのガレージをお借りしてのランチ交流&休憩タイム。
ここは観光交流協会渾身の(?)コンテンツ。
せっかく大槌まで来てくれた方に、地のものを食べてほしい!(時期があったら大槌産の海藻も!)
と、大槌をはじめとする三陸産づくしの料理の提供をしました(協力:竹松やさん)

赤皿貝としゅうり(ムール貝)と野菜の蒸し焼き

大槌鹿のローストサラダ
桃畑学園サーモン汁
ホタテのお刺身

みなさんから、「おいし〜〜〜!」をいただきました!

1時間30分食事と休憩をしてもらったあと、フィッシャリーナに移動して2本目です。
2本目も初心者はビーチ、経験者はボートダイビングにしました。
今回は初心者チームもたっぷり潜り、海中散歩をたっぷり楽しめたようです。
ボートチームは、金ヶ崎付近へ。野島付近とは異なり、ウニがたっくさんいる磯焼けの現状をたっぷり見ていただきました。

ボートチームのこの写真好き
初ダイビングで頑張りました!
今回のムードメーカー!参加者のMさん

〜参加者さんからのお言葉〜
藻場の現状について全く知らなかったので、今回生で見てみて、問題意識が芽生えました。活動が実際に実を結んでる部分には希望が持てましたが、元に戻すのが難しい場所があったり、範囲も果てしなかったりして、真剣に取り組んでいかなければならない問題だと思いました。また、元に戻すだけでなく、現状を上手く利用できる方法を考えたいです。自分達にも、ダイビングを通して何か出来ることがあれば幸いです。
あと、料理が美味しすぎてびっくりしました。

ウニが所狭しに地面にいて驚きました。動画では見たことはありましたが、実際に見てみると全然違います。こう言った海の現場が知れて良い経験になりました。今後もダイビング続けて、藻場の活動に参加していきたいと思います!

ありがとうございます!
みなさまにまた大槌の海で会えますように!また来てくださいね。

最後に、このプログラムの実施に理解をしていただいた新おおつち漁業協同組合様、
みちのくダイビングリアス様、
大槌町藻場再生協議会の皆様、
竹松や様、
タカマス民宿様、
そして観光交流協会の仲間たち、
ありがとうございました!